下を見ない上

こんにちは!誰も信じられないことは弱さじゃないと思う!ガストンです!

劇むさやってた

こないだまで、大学の演劇サークルやってました。劇団むさび、略して劇むさ。役者としてやってました。これがなかなかのガチサークルでもはやブラックだった。感想まとめる。公演が4月末で、前年の12月から練習開始。戯曲の第一稿が出るのが2月ごろ。戯曲ってのは全役者のセリフとか書いてる台本のこと。これを、作・演出の人が1人で書く。作・演出略して作演の人が、書き換えたいと思ったら書き換える。本番までに何回書き換えるとかは決まってない。必要に応じて作演が判断する。だから場合によっては2週間前、1週間前に急遽変更、役者頑張ってセリフ覚える、なんてこともある。当然こういうのは役者のモチベを下げる。書き直されたものが書き直された割に面白くなってなければなおさらだ。ちなみにこういうのは戯曲を複数人で書けば未然に防げる。

てか役者の練習量が半端じゃない。これがもはやブラック企業。2ヶ月前ごろまでは週3回、9時から17時まで。で、本番2ヶ月前以降は毎日週7で9時から8時-夜10時まで。1ヶ月前以降は毎日9時から夜11時まで。本番1週間前からは夜12時まで。ちなみに夜8時以降の練習は闇練と呼ばれ、たまにオールナイト闇練というのがあり、午前4時まで外の公園で練習。地獄。しかもなんか4時に終わった後、「お疲れ〜」言いながらメンバーのある子がみんなにお味噌汁を振る舞ってた。そんなハートフルで青春チックな演出でブラックさを帳消しにしようとしてるとこがまたブラックぽい。しかも風邪だけは引かないでください、という。頭がおかしい。でも誰もそれを指摘しない。「やってられるかバカ」と言わない。おれも言えなかった。言えばよかった。

上に立つ人に必要な心構え

これ、根本的なとこに問題があって、ようは上に立つ人が「こういうものだから」と言って一人一人を見てない。上の人ってのは劇むさの場合だと作演と制作の2人。どこの団体にもトップの役職はある。そういう人はスケジュール管理、会計管理などの事務的な仕事をしたり、演出をしたりする。で、その上の人がすべきこととして一番忘れちゃいけないのが「空気のコントロール」。これが難しい。それをやる上で伝統が邪魔。

要はオールナイト闇練とか伝統やねん。おれとか他の人たちがどんなに「闇練だるすぎてやる気なくなってますよオーラ」を醸し出しても、劇むさの上の人は見向きもしない。これが間違い。上の人は「誰がどれくらいモチベーション下がってるか」を把握し、対応策を練らなければならない。やる気ない人に「やる気を出せないあなたが悪い。みんなで一つのもの作るんだから、協調性ないとだめ。やる気高いわたしが正しく、やる気のないあなたが悪い」と正論をぶつけるのは中学生の文化祭までだ。組織は人だ。おれは今回途中からモチベが下がりまくった。軸の通っていない作演、変わっても変わっても一向にまともにならない戯曲、効率の悪い闇練、モチベと見合わない多すぎる練習量などなど。

ブラックと思われるほどの練習量が悪いとは思わない。いいものを作ろうと思ったら朝4時まで外で練習する必要もあるかもしれない。だがそれは常軌を逸している多すぎる練習量だ。1ヶ月前から週7で朝9時から終電まで、というのは常識ではない。常識ではない練習量は自発的に起こるべきだ。いやいややらせれてもやる気を下げるだけだ。

モチベの維持の基本は「やっていることに納得できること」だ。下の人間が戯曲に文句を言える環境を整えろ。上の人間は下の人間の声に耳を傾けろ。正論を盾にねじ伏せるな。下の人間の正義とは下の人間の本音の中にある。そこに目を向けろ。一人一人をよく見ろ。誰がどれくらいやる気ないかを血眼で探せ。もっと団体をよくしていくためにどうすべきかの答えが伝統の中にあると思うな。今いるメンバーの中にあると思え。

自分はどうしたいかの哲学を持て

もっと大きな話をする。上の人は自分がどうしたいかの哲学を持て。結局、いい団体にするために必要なものなんて場合による。下の人の意見はどれくらい聞くべきか、聞かないべきか。どれくらい常識を超えた練習をすべきか、しないべきか。意見をぶつけあわず楽しく制作すべきか、ぶつけあってドロドロした中制作すべきか。そんなのは人と場合による。ただし今回自分の場合はどうか、を自分の中に持つべきだ。サークルの上の人に必要な心構えの一つ、「どうすればいいと思う?みんなで考えよう!」という姿勢を持たないことだ。もうお前は権力を握ってるからだ。「権力」?そう、権力だ。大それた言い方をしてるつもりは全くない。周りの人間をねじ伏せられる権力だ。これを、まるで自分はそんなに持ってませんよーという振る舞いをする気弱な上の人間というのがしょっちゅういる。甚だ腹が立つ。自分が正解なんだと思い込んで突っ走るのはクソだ。だが上の人間は一旦、自分の哲学、考え方こそ正解なんだと思い込むステップが必要だ。でなければ「どうすればいいか」の議論がスタートしないからだ。力のない上の人がすべき唯一のことは、周りを頼ることだ。周りの人間に去勢を張らないことだ。自分への愚痴を最後まで聞くことだ。「わたしの演出が気に入らないの?だったら劇むさやめちまえ」は、いい。「わたしの演出気に入らないの?どこがだめだっていうの?言ってみろよ」も、いい。一番だめなのが、・・・無視だ。「わたしの演出が気に入らないの?」という話を面と向かってする勇気と度胸と器とメンタルの余裕がない人間を作演にするな。誰がどれくらいやる気ないか、から目をそらす人間を制作にするな。

てなわけで、ガストンは上に立つ人間に必要なスキルについて絶大な自信を持っているので、二度と、トップ以外のポジションで舞台に関わらないと決めたのでした。