人脈は鍛えて当たり前

人脈は鍛えて当たり前。広げて当たり前。広げようと努力することが当たり前。多方面に顔を出して、色んな種類のお友達がいて、舞台をやるなり個展を開くなりの時に、たくさんの人を呼ぶことができる。それは確かなスキルだ。その人脈というスキルはものづくりに関わる人間全員が「鍛えようとして当たり前」のスキルだ。人脈が広くないことを性格とかのせいにしてちゃだめだ。「人脈が広いのが君のいいところだね」なんて言ってちゃだめだ。絶対的に必要なスキルで負けを認めてケロッとしてちゃだめだ。


僕は演劇をやっている。自分が舞台をやるときにチケットをたくさん売って売り上げを伸ばさなくちゃいけない。黒字にしなくちゃいけない。

舞台のスタッフ全員にチケットノルマを与える。1人で20枚や30枚売りさばく人もいれば、3枚しか売れない人もいる。

で、これをやるとき、例えばムサビでやるとき、「1年生だから知り合いが少ないから売れなくて当たり前、4年生だから知り合いが多いはずだからたくさん売れなきゃいけない」みたいなこと言ってちゃだめだ。人当たりがよくて性格が良い(とされている)人はたくさんチケットが売れる。これをみんな、ちゃんと目指すべきだ。

人当たりが悪かったり、八方美人が苦手だったり、コミュニケーション能力が低かったりすることを「個性」だと思い込んで4年間これを上達させようとしない学生が多い。良い作品を作る腕と実力があることが一番大事だと。

それは勘違いだ。

作ったものに価値を与えるのは他人だ。舞台は観客がいて初めて舞台になる。

人を呼べるスキルはそのまま、「良い舞台を作る実力」と言える。仮に1000枚チケットを売れる人がいるなら、どんなに技術がなくてもスタッフとして欲しい。逆にあなたにどんなに実力がなくても、1000人チケットを売ることができるなら、あなたはどこででも雇ってもらえる。

初対面の人と話すのが苦手だとか、順序だてて喋るのが苦手だとかは別に良い。

ただ機会を逃すな。開き直るな。ましてや閉じこもるのがかっこいいとか、無口でいるのがかっこいいとか、八方美人がダサいとか勘違いするな。人脈は実力だ。クリエイターとしてなくてはならない実力だ。