入場者数を数えない表現者たち

こんにちは。数学とか科学好きです。芸術とか美術よりずっと好きです。ガストンです。 僕はエパっていう舞台制作サークルに入ってるんだけど、今年のエパの芸祭公演でひっかかったことがあった。 入場者数を誰も数えなかったのだ。つまり自分たちの作った作品をどれだけの人が見てくれたのか、誰一人把握できていない。 今年のエパは例年に比べてかなり趣向の異なるものだった。公演は一日2回、3日間で計6回あった。 公演時間中はお客さんは会場の入退場自由で、途中から見るのでもいい。しかも公演時間外も入退場ができて、基本的にいつきても誰かしら踊ってる状態だった。公演というよりインスタレーション作品に近かった。 そういうこともあって入場者数を数えにくかったのかもしれないが、しかし数えようか、どうしようかという話し合いさえほとんどなかった。ましてや入退場自由である空間で、お客さんの平均滞在時間などスタッフの誰も気にしていなかった。 「あのお客さんずーっといてくれてたね、嬉しいね」など、特徴があるお客さんについてのみ話すくらいだった。 アンケートにしてもそうだ。来場者アンケートは一応とっていた。ただ、一般的なアンケートとは違い、性別や年齢などの記入欄が一切なく、「ご自由にお書き下さい」とあるだけでほぼ白紙。もちろん白紙のまま出す人も、そもそも出さずにそのまま持って帰ってしまった人もいた。 だが、それらの集計も誰もしていない。みんな、集まったアンケートを一通り読んではいるが、いいことを書いてくれているアンケートを見つけてはしゃいでいるだけ。どれだけの人がアンケートを書いてくれたのか、どれだけの人が書いてくれなかったのか、数えていない。「書かなかった」「出さなかった」ということは立派な「感想」の一つの形だと思うのだが。 アンケートをお客さんに書かせといて、集計はせず、ただ読んではしゃぐだけ。次に活かすとか記録を残すとかは考えてない。 表現者としてそれってどうなの?自分が作品を作って、宣伝して、「みんな見に来てね」って散々言い散らしておいて、見に来てくれた人の数は数えない。何パーセントの人が満足してくれたのか数えない。自分たちの作る作品の良さがどれだけの人に伝わっているのかを知ろうとしない。それってどうなの。 こういうの、美大にいてほんとによくある。というかエパにいてよくある。「集計」だとか「記録」だとか、そういう事務的なことをなおざりにする美大生が多すぎる。ほとほと嫌気が差している。 僕は今エパの事務担当をやっていて、そういうことを徹底している。来年以降、自分がいなくなった後も入場者数やアンケートの集計を誰かが自然とやるようなシステムと風潮を作りあげたいと思っている。 てなわけでエパ(epa!)をよろしくお願いします。(最後は宣伝) http://epamusabi.com

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