専門分野に壁を作るな

こんばんは。家の近くに24時間営業、コンセント、背もたれ、地下じゃない(持参のポケットWi-Fiが電波拾える)、を併せ持つマクドナルドを見つけて興奮気味のガストンです。

僕は、webサイトを作る、デザインを組む、という専門知識を持っています。まだまだ勉強不足だし偉そうなことは言えないけれど、少なくともwebやデザインの知識が全くない人から「わけのわからないことができる人」のように見られることも多いので、ある専門知識を持っているとは言えると思います。

こないだ武蔵野美術大学内で、あるイベントのweb担当をしていた時、僕がスタッフに「コーディングはおれがやるとして、デザインもおれ1人で考えた方がいいの?」と聞くと、「デザインも任せたい。webのことは全然わからないから」と言われました。

僕は疑問に思いました。webデザインやコーディングに関して全くの素人でも、グラフィックデザインをやっている人なら十分webデザインを考えられると思ったからです。

だって、誰でもwebサイトはたくさん見たことがあるじゃないですか。それらを見てたらwebデザインの基本のいろはが色々わかるはずです。ロゴが左上にあるサイトが多いなーとか、メニューはこんな風に置いたら見やすいのかー、とか、マウスオーバーした時に画像を差し替えられるといいよねー、とか。

そういうのをちょっと注意すれば、美大生ならどんなにコーディングの知識がない人でもwebデザインの案をphotoshopやillustratorで描くことはできるはずです。

もちろん、描いてからwebデザインとコーディングに詳しい人に見せたら何か指摘されるかもしれません。「webは左上から読むのが基本だからこのコンテンツは左に持ってきたほうがいいかな」とか「その動きをプログラミングするのは今のおれにはちょっと難しい…」とか。

なんせこっちは素人だからどんなことを言われるかわかりませんが、素人にとって大切なのは「わからないからやらない」のではなく「わからないからミスもあるかもしれないけどわからないなりにやってみる」ことです。

自分の持っていない専門スキルを持った人と一緒に何かするとき、その未知なる専門分野をできるだけ理解しようとすることはとても大切なことです。

これはwebデザイン以外にもすべての専門分野に対して言えます。

例えば、僕は以前舞台制作サークルで総演出をやっていたことがあります。あるとき照明班の会議におじゃましていました。僕は照明の知識については皆無でしたが、なんとなく照明というものに対して次のように理解していました。

・照明器具って要は天井にくっついてて舞台上を照らしているドデカい懐中電灯みたいなもんでしょ?

・色つきの半透明なシート(ゼラというらしい)を表面にかぶせることでカラフルな照明になってるんでしょ?

・そのシートは重ねたりして色んな色を出せそうだね〜でも重ねすぎると暗くなっていきそうだね〜

こんなもんです。他にもいくつかありましたが、僕の照明に対する見方は大体合っていました。

そして、僕は総演出として照明班の人にこんな提案をしました。

「色んな色の半透明シート(ゼラ)をハサミで細かく切ってひとつの照明器具に貼りつけたら色んな色が細かく混ざった照明になってきれいなんじゃないか」

発想としては小学生の図工のレベルです。懐中電灯でもできそうだと思ったからひらめいたまでです。でもこのアイデアは実際に照明班の人たちに「できるんじゃない?」と言われ、採用されました。「照明なんてただのでかい懐中電灯でしょ?」となめきって考えて正解だったと思います。

もしぼくが「自分は照明器具の名前も知らないほど専門知識が全くないから照明のことはよくわからない。だから自分なんかが提案できることなんてない」と考えて提案せずにいたらこのアイデアは形にならなかったと思います。

どんな分野にも「専門分野だかなんだか知らないけど、あれをああやってこうすることによってそうなっているのはわかる」という感覚があるはずです。その感覚を大切にすべきです。webデザインは「プログラミングとかいうわけわからない行為により出来上がるわけわからないもの」という認識をされているかもしれませんが、プログラミング言語はわけがわからないものだとしても出来上がるwebページのデザインについては十分理解できる範疇だと思います。

「webデザインなんて要は動くグラフィックデザインでしょ?図案だけならおれでもできそうじゃん」

それでいいんです。

専門分野を「専門分野だから」と言って最初から考えることをやめてしまうのはあまりにもったいないことであり、危険なことだと思います。栄養士が「この食材は体にいい」と言ったらその言葉に従いますか?その食材にはどんな成分が多く含まれていて、それが体にどんな作用を起こし、結果として体にどのような変化が起こりうるのかを知ってからその情報を生活に取り入れるべきです。

ーこの世に「専門分野」は”いくつ”あるでしょうか?

この問いに答えるのは難しいでししょう。どこから「専門」とするかが曖昧だからです。

「照明なんてデカイ懐中電灯でしょ?」「webデザインなんて動くグラフィックデザインでしょ?」

この精神で世の中の”専門分野”としっかり向かい合っていきましょう。

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