こっちの人sorryって言わんのマジだった

こんにちは!インターネットとあらゆる「便利」に心身共に蝕まれています!ガストンです!

【この記事は2015年6月23日に書いたものです。公開し忘れてたやつです】

僕は今カナダで語学学校に通っています。正しくは、IT系の学校でwebディベロプメントのコースをとって最初3ヶ月間は英語の授業を受けることになっててそれを受けています。うちの学校の先生はイラニアンでカナダに10年くらい住んでるらしいです。イラニアンって何人だろ?と思って今ググったらイラン人でした。授業中生徒にグイグイ話しかけてくるのでここでは仮にグイグイと呼びます。今日グイグイが遅刻しました。

先生が遅刻した

先生が23分ほど遅刻してきました。ガッツリです。ちなみにこの23分間僕たち生徒は特に何をするでもなくだらだらしてました。グイグイが遅刻しなかったところでだいたい5分か10分オーバーぐらいで授業が始まるのでこんなもんです。ゆるいです。パソコンでメモをとりたいから授業中にノーパソ開いててもいいかとグイグイに聞いたら二つ返事で快諾してくれるくらいにはゆるいです。もちろん授業中に授業と関係ないことはしていません。ONE PIECEの電子版を読むことは僕の人生の全てに関わってくることなのです。小学生の頃からONE PIECEは僕の一部なのです。いよいよドレスローザ編が終盤を迎えています。23分もあったので今週分を2回も読むことができました。

で。「日本人はすごくよく謝る」というのを色んなとこで聞きます。こっちの人はちょっと車同士がぶつかったりしてもすぐに謝らないらしいです。謝ればその瞬間に自分に非があることを認めたことになり、裁判になった時に不利になるそうです。映画「謝罪の王様」で井上真央さんが言ってたんだから本当です。

だから僕は今回、グイグイが23分間も生徒たちの貴重な時間を奪っておいてどんな態度で教室に入ってくるのか見ものでした。僕たちの貴重な時間を奪っておいてどんな言い訳をしてくれるのか見ものでした。グイグイが遅刻したせいで本当は英語の勉強に費やしていたはずの貴重な23分間を僕はONE PIECEの790話を2回も読むという行為に費やしてしまったのです。あと11分遅刻すれば3回読んでいるところです。宿題はまだ出来ていません。

それなのにグイグイときたら、教室に入って何て言ったと思います?開口一番に「電車がね」などと抜かしよりました。どうやら乗ってきた電車がなんかあれであれがそれで乗ってた人か運転してた人かなんか地球の自転が云々かんぬんで遅れたそうです。まだまだ英語が達者でないガストンですが、グイグイが遅れた理由を誰かのせいにしているのはわかりました。それにしても地球の自転はさすがに関係ないと思います。

しかし最後の最後まで本当に「sorry」のひと言が出てこなかったことだけはわかりました。ガストンはリスニングに自信があるのです。一字一句聞き漏らしなどありません。彼女は謝らなかったのです。23分間も遅刻しておいてガストンにONE PIECEの790話を2回も読ませておいてそれが地球の自転のせいだと言うのです。ONE PIECEは一人の作者が書いた作品の発行部数でギネス記録を作ったそうです。世界のONE PIECE。あっぱれです。

普通に、いや謝れよって思った

おそらくこれはこっちでは当たり前のことなのでしょう。井上真央さんが言っていた通り、グイグイが謝らなかったのは彼女が別段プライドの高い女性だったわけではなく、それが普通だからなのでしょう。謝ればグイグイが非を認めたことになります。もしこれが裁判に発展したら、グイグイは圧倒的に不利な状況から戦いをスタートせざるを得なくなってしまいます。

適材適所、郷に入れば郷に従えという言葉がありますが、ここでもしガストンに順応性がもう少しあれば、「じゃあおれも今後、寝坊で遅刻しても地球の自転のせいにしよう。そして謝るものか」と対応出来たのでしょうが、しかし僕はどうしても気になってしまいます。純粋な日本人の僕の感覚としては、いくらそれが「こっちでは普通だ」と言われても、「いや謝れよ」と思ってしまうのです。で、別に日本人が「いや謝れよ」って心のなかで思うのは構わないと思う。それでいいと思う。育った環境が違うんだから、無理に感覚まで合わせなくていいと思う。普通の日本人はこっちの人にとって「愛想の悪い人」だったりする。こっちの人たち全員やけに明るくてテンション高くて疲れる。でもこれは立派な日本人らしさだし、悪いことだと思わない。何でもかんでも外国を見習おうとする日本の慣習にはうんざりしている。

こっちの人たちは、あいさつ代わりに How are you?(調子はどう?)と聞きます。not bad(悪くねえ)とかgood(良いです)とかhaha(えへへ)とか言って返します。これは日本でいう「調子はどう?」ではなく「おいっす」ぐらいのノリでみんな使ってるわけですが、どうしても「返事するのめんどくさあ」と思ってしまいます。この辺は毎日挨拶しててもなかなか慣れません。いくら「こっちではこうなんだよ」と言われても、「こっちではこうなんだよ」と言いたくなります。