言い訳について考えた

こんにちは!来世で生まれ変わるとしたら何になりたいか!?人生をもっかいやるだなんてまっぴらです!ガストンです!

前に書いた「こっちの人sorryって言わんのマジだった」という記事に関連する話なのですが、僕は小学生の頃に「言い訳」という言葉についてめっちゃ考えたことがあります。考えているうちに、言葉というものは言葉以上の力を秘めているのだということがわかってきました。何を言っているかわからないね。それを今日は書きます。

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言い訳という言葉について

言い訳という言葉はどういう意味でしょうか?辞書で引くと、「弁明すること」とあります。「間違いをおかした理由を悪びれた様子もなくへらへらとまるで反省していないかのように述べること」とは書いていません。

例えば先生が生徒に「言い訳するな!」と言っても、「そんなのは言い訳にならない!」と言っても、意味は同じなような気がします。いずれにせよ意味は、「うるさい黙れ反省しろ!」になると思います。もっと言うなら「うるさい黙れこの悪党め!貴様の弁明などただの言い訳でしかない!いや!もはや言い訳にさえならない!ええいどっちでもいいわ!反省しろ!」になると思います。

結局、言い訳になる、ならないはノリ次第ということですね。

言い訳は悪いことだとされているけど、「理由を述べる」ことは悪いこととされていないのが、小学生の頃から不思議でした。結局のところ、「言い訳」という言葉に「ネガティブなイメージ」がべったりと付着していて、言い訳という単語はもはや「意味」ではなく「イメージ」を伝達するだけのものになってしまっているのです。そういう「イメージ優先言葉」は「言い訳」以外にもたくさんあるような気がします。

言葉が言った人の気持ちを変えていく

学校の英語の先生が遅刻してsorryを言わずに遅れた理由をつらつらと述べていたときに僕は、「言い訳がましいなあ」と感じました。「なんでおれは今言い訳がましいなあと感じたんだろう」ということを考えました。

たぶん、「言い訳」に完全に置き換えられる英語は存在しません。そんな気がします。辞書で「言い訳」を引くと「excuse」が出てきますが、「言い訳がましく」は「defensively」だそうです。つまり「言い訳」単品で置き換えられる英単語はないということです。「元気」などと同じです。「元気だせよ」と「今日元気でないわー」ではそれぞれ別の表現になります。「元気」単品の英語は存在しないのです。

言葉は、気持ちを表現するものですが、時として、言葉が気持ちを生み出すこともあります。

KY(空気よめない)という言葉が流行るまで誰も「あいつ空気読めないよね」なんて言ってなかった
のに、KYが流行りだしてから急に「あいつKYじゃね?」「あいつもじゃね?」と攻撃対象が増えます。そのうちKYに「ネガティブなイメージ」がべったりと付着して、もはや「意味」ではなく「イメージ」を伝達するだけのものになってしまいます。本来は「空気よめない」という意味だけだったはずなのに、いつの間にか「空気読めなくてちょっと残念なやつ」という意味になっていた気がします。

たぶん、こっちの人が「defensively(言い訳がましく)」を使う頻度より、日本人が「言い訳がましい」を使う頻度の方が圧倒的に多いはずです。言葉が気持ちを誘導しているのです。言い訳という言葉さえなかったら、きっと、「あいつ言い訳ばっかするから嫌い」は「あいつは別に普通」になってたのです。きっと、「あいつ理由を述べてばっかりするから嫌い」とはならなかったのです。言葉が気持ちを誘導しているのです。

日本語大好き

でもこの、言葉にイメージがべったりと付着していて、「意味」ではなく「イメージ」を伝達するだけのものになってしまっている言葉が多いことも日本語らしさの1つです。面倒だなあと感じることもあるけど、それ込みで日本語の愛すべきところです。僕は時々、「英語はビジネスをやるのに、日本語はツイッターをやるのに向いている」と思います。あらゆる言葉が、それぞれ辞書に載っているよりはるかに多い別の意味、もしくはイメージを持っているので、140字で表せる感情がはるかに多い気がするのです。だから、「言うだけで楽しい」のです。「腹減った」とつぶやいている人は、「お腹が減った」でもなければ「空腹だ」でもなければ「腹減ったー」でもなければ「腹減った〜」でもなく、「腹減った」とつぶやきたくて、つぶやいているのです。言うだけで楽しい。一文字だって譲れない。日本語は世界一奥ゆかしいです。ONE PIECEは日本語で読みましょう。