間はセリフ

こんにちは!ゲームボーイはおやつに入りますか!?ガストンです!

演劇をやるとき、セリフとセリフの間(ま)について。友達と立ち上げた舞台屋アホロという劇団で、演出をやっていたとき、間について役者に細かく指示を出していた。よくないことだと思いつつもついつい自分でやって見せたりしてしまってた。それでも伝わらないときは伝わらないんだけど。

間はセリフ

セリフとセリフの間の、セリフがない部分も、当然ながら、演技はしている。で、当然、間の演技と、セリフの演技はどちらも同じくらい大切。

間についてうるさく言うのは主に笑いをとるシーンが多いが、そうでない説明のシーンや真面目なシーンでもこだわりが強いシーンはあったりする。

コモーディア!というお話をやっていたとき、間はセリフだよとある役者に言った。セリフを言うときは、声の大きさやテンポの速さ、身振り手振り、顔の向きなど色々なことを自然と気をつけるだろうが、セリフとセリフの間の無言の数秒が訪れた瞬間にそれらの緊迫感が薄れてしまう。間の演技も、セリフを言っている間と全く同じように緊張感を持って演じる必要がある。

さらに、間の取り方一つで笑えるべきシーンで笑えなかったり、笑えるセリフでもないのに笑いを起こせたり、情報を伝えるセリフの情報の伝わりやすさが全然違ったりする。セリフのどの単語を強調して言うべきか、というのと同じくらい間の取り方は大切だ。間の取り方一つでセリフの持つ力が変わってくる。直接的にセリフに影響を与える。そういう意味で「間はセリフだよ」と言っていた。

具体的な例を一つあげる。コモーディア!のちょっとしたネタバレになるが、ゼウス像の顔が光ってゼウスビームが初めて出たシーン。これをクリリンがくらって倒れ、それにソクラテスが驚いている。このときのソクラテスのセリフは「えー!?え!?ええ!?・・え!?」という感じ。もちろん「え」の数なんかはどうでもよくて、役者に任せて自分の正解の「え」の数を叩き出してもらっていた。

で、全公演終わってDVD化することになって7公演全部の映像を見返していたのだが、明らかに一公演だけとてもいい「え」が言えている回があった。映像にはその回の映像を採用した。ソクラテスがえー!?と驚いているだけなのだが、言い方や、「え」と「え」の間の取り方だけでこんなにも笑えるかどうかが変わってくるものなんだなと勉強になった。

0.1秒単位のズレをお客さんは見抜く

間を少しでも間違えると笑える度合いが変わってくる。役者には、0.1秒単位で正解の間を叩き出してほしいと思う。

お客さんは「今もうちょい間置いた方が笑えたのに残念だ」なんて考えて見ていないだろうけど、その答え合わせは笑い声でわかる。

1秒というのは、舞台上ではとてつもなく長い。無駄な1秒が、その前後数十分を台無しにする。0.1秒は、体感することができる。十分体感できる単位だと思う。

役者には、最高の0.1秒を積み重ねてシーンを作るのだという気持ちで演技してほしいと思う。

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