舞台屋アホロの脚本術

こんにちは!アツアツの白ごはんの上にバターを乗せて醤油をかけてまぜまぜして食べたら激ウマだそうですが家にバターがありません。ガストンです!

僕は舞台屋アホロという劇団の代表をやっているのですが、僕がアホロで脚本を書く時の話します。

まずは脚本術。僕が舞台屋アホロで脚本をどんなふうに書き進めているかを説明します。あくまで舞台屋アホロのやり方です。でもこれから書くのは今まで2回公演を打った中で試行錯誤した結果です。

1 ベースを考える

まずはお話のベースを考えます。ベースというのは話の大筋といいますか、おおまかな話の流れです。脚本というにはまだ大雑把過ぎる、というレベルのもの。舞台はどこで、登場人物は全部で何人でそれぞれどんな人物で、物語がどう始まって、何が起こり、終わるのかを大雑把に書いたもの。例えば初回公演アホロでのベースは「宇宙に憧れる美大生と一般大生が集まって、『月に行ったアポロは実はファミコンと同じぐらいの性能のコンピュータで動いていたらしい。じゃあPS4を使えばおれたちで火星まで行けるんじゃないか』というひらめきのもと、3人で自作ロケット作って火星までほんとに行って帰ってくる話。途中で3人のうち誰かが裏切ったりするシーンも入れる」という程度のもの。これが話のベースです。

ベースとはいえ、これを聞いただけで「なんとなく面白そう」と思えるものじゃなきゃいけない、というのが舞台屋アホロの考えです。これを要約したものがあらすじになります。あらすじを読んだだけで面白そうと思ってもらいたいのです。

ベースを考えるのは舞台屋アホロではいつも田中が担当しています。担当というか、僕含め役者全員が考えるんだけど、田中がいつも面白いものを出してくるのでそれを採用しています。田中のベースを考える力はピカイチです。

2 まずは第一稿を書き終える

ベースが決まったら戯曲を書きます。戯曲は登場人物全員のセリフと、ト書きと呼ばれる舞台の状況を書いたものが載っています。1時間半の公演で大体3万字です。

舞台屋アホロでは戯曲は全て僕が書いています。初回公演アホロの時は章ごとに書く担当を分けて全員で書いたりしましたが、やはりそうすると、脚本的に繋がらない部分が出てくるだけでなく、読んでいてなんとなく統一感がなくなるので結局僕が後から全部書き直しました。それからはずっと僕が書いています。

舞台屋アホロでは脚本を何度も書き直しています。最初から変える必要のない面白い脚本を書ければそれにこしたことはないのですが、まだ実力が及ばず、役者練を重ねながら度々見つかる粗を修正していくようにしています。実際にセリフを覚えてやってみて初めてわかることがたくさんあるのです。

必要があれば全てイチから書き直すこともあります。第二回公演コモーディア!では、試写会(演劇にあまり興味のない友だちを呼んで作品を本番1ヶ月前頃に一度見てもらい、感想をもらう会)で、「前回の方が面白い」と言われ、本当にイチから書き直しました。ほぼ3万字まるまる書き直しました。一度作ったものを全部壊すのは、ものすごくめんどくさいです。

戯曲はノッてきたら何千字でも一気に書けます。書いて直して、全部消してイチから書きなおして、ということを繰り返すので、多分全部合わせたら10万字以上は書くことになります。注意すべきは、文字数を書いたからといって作品が完成に近づくわけではないということ。書いていて、なんだかなあと思うものは、書いても仕方がないのです。そういうときは役者と話し合った方が作品が前進します。

3 終盤は照明、音響なども戯曲に書き加える

脚本を何度か修正し、だんだん固まってくると、照明や音響、舞台装置に関することも戯曲に書き足していきます。SE(サウンド・エフェクト(効果音))のところは黄色の背景色を塗ったりわかりやすくします。
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覚えにくいセリフは伝わりにくいセリフ

話の流れが繋がっているセリフは覚えやすいです。質問に対して答えているセリフは覚えやすい。例えば「ところで、なんでこんなところにいるんだ?」「ああそうだ、これを渡そうと思って」だと前者は「ところで」から始まっているから自分で暗記しないといけないけど、後者はもしセリフを覚えていなくても前の人の「なんでこんなところにいるんだ?」を聞いた時に思い出せるかもしれない。

覚えやすいセリフはお客さんも聞いていて頭に入ってきやすいセリフと言えます。覚えやすいように脚本を変えることは、僕は悪いことではないと思っています。

戯曲は紙ではなくスマホで読む

僕らは紙に印刷した戯曲ではなくスマホで練習します。戯曲はdropboxの共有フォルダに入っており、役者はデータをダウンロードして読みます。

スマホでやる利点がいくつかあります。
・印刷の手間がはぶける
・その場で更新できる
・めくる必要がない(片手でスクロールできる)
片手が空くというのは、簡単な身振りができるという点でも重要です。
・暗くても読める
など。役者練は夜の9時から公園で始まったりザラにあるので、夜、暗くても読めるというのは大事です。

スマホでやるデメリット
・充電が切れるとおしまい
・戯曲にメモを書き込めない
デメリットもありますがアホロではたいした問題になっていません。役者は全員、基本的にモバイルバッテリーを常備してますし、戯曲にメモを書き込みたいという需要も、どうやらアホロの役者にはあまりないようです。

戯曲にページ番号だけでなく行番号もつける

行番号があれば、次どこから?1523!わかった。というふうにピンポイントでセリフの箇所を指摘できます。ページ番号だけでは足りないのです。めっちゃ便利です。

BGMが流れる箇所、暗転などに色をつける

BGMが流れる箇所の背景色を全て青にしています。これにより、BGMが流れるシーンの頻度と長さがひと目で確認できます。
暗転の箇所には二行にわたって■を書いています。
これらを施した後、ワードの編集画面で画面表示を25%にすると、どのくらいの頻度でBGM、暗転が入っているのかひと目でわかり、便利です。

見出しを大きく書く

舞台はいくつかのセクションで構成されます。映画でいうところのチャプターです。6〜8程度です。これらの開始場所にそのセクションの名前を極端に大きく書きます。こうすることで25%にしたときにも読めるようになります。また、これを見出しとして目次を作成すると、それぞれで何ページ使っているのか数字でわかって便利です。ひとつのセクションで8ページ以内に収めないと冗長になります。セクション終わりにはページ送りを設定します。それぞれで何ページ使っているかわかりやすくなります。

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まだまだたくさんありますが、とりあえずこんな感じ。

疲れた。

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