脚本は完璧な状態で見せなきゃいけない

こんにちは!人間素直が二番!ガストンです!

こないだアホロ内で読み合わせがあったんすけど、やっぱ脚本はひとりで完璧まで持ってってから身内に見せないとだめだなと反省したのでメモ。

漢字

戯曲は一つの漢字を書く作業に似ている。最終的にきれいな字に見えるように書くためには、どの一画もおざなりにすることはできない。ここでいう一画が、戯曲におけるシーン。さらには書き順を間違えてはどうやったって綺麗な字にならない。最初から最後まで一気に書かなくてはいけない。文字を書くときには筆の運びが決まっていて、一画目の終点と二画目の始点の間の筆の動きも大体決まっている。字を見れば大体わかる。シーンとシーンの間に描かない間がたくさんあっても、その間に何が起こったのかリアルに見える戯曲が望ましい。

メリハリ

戯曲を書きあげて読み直してみると、ずいぶん間延びしているシーンがあったりする。間延びとは、ダラダラしていて、メリハリがなくて、見てて眠くなるシーンのことだ。

メリハリのつけ方はいろいろある。ゆっくりとしか喋らなかったキャラがベラベラと喋っていたらメリハリだし、ずーっとせわしなく動き喋っていたキャラが真顔でゆっくり喋ってもメリハリだし、音楽が突然流れて役者が舞台上にたくさん出てきてもメリハリだ。

つまりは何をする、ではなく、いままでと違う雰囲気を見せればメリハリになる。こういうのが定期的にあってくれなきゃ、観客は眠くなる。

人前でプレゼンするときに、喋るだけでなく画像や動画を使うと効果的だ。ちょっとした小芝居があればもっと印象に強く残るだろう。これもメリハリだ。

妄想

戯曲を書きながら妄想する。書いているセリフを頭の中で再生する。僕は脳内で映像を再生する能力が高くないので、妄想は映像を伴わない。いつもセリフだけが頭の中で復唱される。昔、中学生の頃、ノートに漫画を書くとき、キャラの顔を真似ていた。同じことを脚本でもやっている。つまり表情とセリフの言い方とか間は完璧にイメージできているのだが、体の動きがイメージできない。これらはやってみたのを映像に撮らないとわからない。ここが僕の弱み。書きながら脳内で映像を再生できるようになることがいまの目標。

木を見て森を見ず

戯曲を書いていて、よく、木を見て森を見ずの状態に陥る。それは、気にくわない幾つかのシーンをそれぞれ修正しているようなときに陥る。つまり、戯曲は大方完成している。でもあのシーンとあのシーンとこのシーンが気にくわない。それぞれ直していこう、というとき。それらを直してから全部読み返してみると、意外と間延びしていたり、つじつまがあっていなかったり、全く別のシーンと繋がらなくなってしまっていたりする。

だから定期的に、最初から全部読み返すことが必要なのだが、これがものすごく手間で、めんどくさい。戯曲を読み返すのは1時間程かかるわけで、これを何度もやるのは意外と体力がいる。精神的にドッと疲れる。

だから戯曲を書く作業というのは、はじめに話のベースが完成するまではアイデア勝負で、大筋を完成させるまでは構成力勝負で、脚本を最後に書き上げるのはセンスと体力勝負だ。

この辺のステップを一度体系化してみたい。

わかってても直せないのが世の常

舞台で脚本と演出を一度やった経験がある人ならわかると思うが、自分でどこをどう直さなくてはいけないかわかっていても直せないことがよくある。

「あのシーンが間延びしてるから短くしよう」といような一見簡単にできそうなことも、実査にパソコンの前に座って、問題となるシーンを眺めて、いざどこをどう消して代わりにどんな文章をつなぎとして入れようかと考え始めると、思いの外うまくいかない。一見簡単に直せそうなものが、予想通りすぐ直せるときもあるが、一晩経っても納得のいく修正ができないときもある。

さらに、一晩かけてなんとか修正できたと思ったそのシーンは、もう一度最初から全部読んでみたらまだ問題が残っていたりする。

それを繰り返しているうちに、そのうち、何がもともと問題だったのかわからなくなったりする。

でもそれも、何度も最初から読んでいると思い出せたりする。

美大にいると、絵画、デザイン、音楽、パフォーマンスなど色々なものを作る人と出会うが、1時間や1時間半などの演劇作品の戯曲を書いた経験のある人というのは少ない。戯曲を書くことについて語れる友達が1人もいない。誰かいないか。

戯曲は演劇という作品の設計図に過ぎないから、それ自体は作品になりえないと思うのだが、しかし僕は脚本を前にして、「ここのセリフはこうじゃなきゃだめなんだ。なぜなら、、」というような話を延々としたい。そういう話のできる友達が欲しい。誰かいないか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です