長編の演劇脚本を書くために必要なこと

こんにちは!頑張る若者として社会人に応援されるのは25歳までだそうです!ガストンです!

これはガストンが主催を務める舞台屋アホロでの話ですが、脚本書くのに大事なこと羅列してみる。ただし1時間以上の長編の脚本に限る話。

・大筋が一本通っているか
・キャラは立ってるか
・セリフは自然か
・ギャグはレベル高いか
・序盤で空気を作れているか
・序盤で大筋が理解できるか
・序盤で期待させられているか
・音響、照明等の演出頻度は正しいか
・シーンの抑揚はジェットコースターになっているか
・暗転は多すぎないか

以上です。これもうめっちゃ大事。全部大事。全部簡単に説明する。お前らメモれマジ。

1.大筋が一本通っているか

これマジ大事。大筋とは脚本の大まかな流れ。いい脚本は、「誰がどうなってどうなる話」と一言で言えなくてはならない。大筋が一本の木のようにどんと立っている。各シーンや笑いどころや演出は、その気に生える枝のように、大筋から派生したものでなければならない。別の木を感じさせてはならない。見終わった後、観客によって印象に残る枝は違っていいし、同じ枝が違うものに見えても構わない。だが太い幹は変わってはいけない。誰もがわかりやすく「これはこういう話だ」と共通の認識を持てなければいけない。

2.キャラは立っているか

キャラさえ最初に明確に立てることができれば、後の脚本は筆が勝手に進むというものだ。笑いはキャラあっての笑いでありたい。お客さんに「彼はこういうキャラですよ」とわからせてあげる。その上で、そのキャラにそのキャラらしいことをさせてあげる。それだけでお客さんは安心する。キャラがぶれると、セリフもシーンも頭に入ってこない。

3.セリフは自然か

大筋もキャラも立ったら、あとはシーン。シーンを自然な流れで繋げないといけない。例えばおばちゃん数人が井戸端会議をしてるシーンで、「田村さんち離婚したらしい」ということと「岡本さん定年退職したらしい」ということをなんとしても喋らせたい。今後の伏線になるから。って時、キャラに「ところで」というセリフを言わせれば事は簡単だ。でもスマートじゃない。自然じゃない。自然な会話の流れを作って二つの会話をつなげるべきだ。どうつなげられるがはキャラにもよる。この難しさは実際に書いてみるまでわからない。3万字の脚本を書いた経験のある人にしかわからない感覚だと思う。

4.ギャグはレベル高いか

アホロはレベルの高い笑いを売りにしていきたい。ギャグセンスなら自信がある。だからこそちゃんと考える。役者全員で、「このギャグぶっちゃけスベる気がする」「そうだね変えよう」みたいな「ギャグ会議」をしょっちゅうしている。大事なのは「ウケをとること」ではなく「スベらないこと」だ。本番のテンション次第で「そこそこ笑いの取れるギャグ」を「大爆笑させるギャグ」に変えることはできるが、「スベるギャグ」はその場のノリではどうにもできない。脚本の段階からどうにかしないといけない。だから脚本の段階で意識すべきことは「スベってないかどうか」なのだ。

5.序盤で空気を作れているか

ここでの空気とは「この舞台はコメディなんだな」とか「これ真面目な舞台だな」とかの、舞台のテイストのことだ。同じコメディでも、「コテコテ度合い」がいろいろある。それを極力早くお客さんに伝えられるよう、空気を掴みやすいシーンを序盤に作っているか。

6.序盤で大筋が理解できるか

序盤で、「ああ、これは学生がPS4で火星に行こうとする話なんだな」などの大筋をお客さんが理解できるかどうか。物語を聞き続けること自体、体力の要ることだというのを忘れてはならない。興味も持ち続けてもらうことが必要不可欠だ。

7.序盤で期待させられているか

「この後どうなるんだろう」という期待を序盤からずっと持たせられているか。例えば、PS4で火星に行く話は、ラストで火星に行くか行かないかの2択かな、と簡単にオチの想像がつく。しかし喜劇でソクラテスを死刑にしようとする話は、オチがどうなるか想像がつかない。期待とは、「この後どうなるか、ある程度まで想像できるけどそこから先は想像できない」ということのバランスだ。これの程よいバランスが期待を生む。想像できなさすぎると「どうでもいいや」となるし、想像できすぎてもボーっと見てしまう。例えば映画などでよくある「この家には、決して破ってはいけない3つの決まりがある…」などの前提は程よく期待させられると思う。

8.音響、照明等の演出頻度は正しいか

アホロの戯曲では、SE、音楽を流す箇所、照明で特殊な演出をする箇所に色をつけている。そうすることで戯曲をさいしょか最後まで並べて見たとき、「ここしばらくなんもねーな」などが一目でわかる。

9.シーンの抑揚はジェットコースターになっているか

これ話し出したら長いんだけど、ジェットコースターってこの世のアニメとか演劇とか音楽とか、動的で時間制限のある作品に必ず必要な「抑揚」の必要性を視覚化しているなと思う。話し出したら長いので、はしょりながら話す。

ようは、最初、ガタンガタンと上がっていき、期待させ、一気に急降下し、盛り上げ、ぐいんぐいん曲がったりひっくり返ったり一回転したりして、ラストでまた盛り上がりポイントがあって、最後はゆっくり元の場所に戻って終わり。どうすか。おれの言いたいことわかった?この世の真理だわ。

もうちょっと真面目にわかりやすく言うと、中だるみするシーンはないか、「ここがこの劇一番の盛り上がりポイントだな!」と明確にわかるシーンがあるか、エンタメならば徐々に上がっている構造になっているか、など。

10.暗転は多すぎないか

最後に、暗転は多すぎないかどうか。1時間の劇で6回も暗転してたらアウト。暗転は確実にお客さんを一度ジェットコースターから下ろすことになる。一度落ち着かせてしまう。場転するにしても、うまいこと暗転させずにやる演出を考えたいもの。

以上。思ったより長くなった。

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