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「就職」って職種によっては思ったよかちっこい

こんにちは。いよいよ明日明後日でロンドンともお別れです。日本に帰れる。日本に帰れる。帰ったら友達と飲むんだ。友達と、日本語で、バカな冗談言い合うんだ。ガストンです。

【今日のまとめ】

転職というものがあるくらいだから就職っていうのはそれだけで人生決まるようなだいそれたことじゃないんだよなー、人生長いしな〜

【順を追ってはじまりはじまり】

今日ショートコースのクラスメイトの日本人の友達Mさんと夕ごはんに行きました。彼は34歳で20歳の僕より断然年上なんですが、webデザイナーまたはプログラマーへの転職をちょっと考えているということで、僕もwebデザイナーを目指してて勉強しているということで、色々お話させて頂きました。プログラマー、という職種がどんな言語を扱うのかとか実際どんなことするのかよくわからないのでそちらについてはあまり参考になることは言えませんでしたが、webデザインについて学んだ僕から言えることを話してました。

webデザイナーになるためにデッサンはいるのか、デザインていうのは才能とかではないのか、アーティスティックな感性みたいなものは必要なのか、プロのwebデザイナーになるにはどれくらいの時間が必要なのか、34歳から始めても遅くないのか、専門学校を卒業しただけで就職できるのか、給料はどんなもんなのか、業界全体の景気などなど…

高校3年間デッサンを学んで美大に現時点で2年通ってその過程でダブルスクールで専門学校のwebデザインコースを卒業した僕から言えることは全部お話させて頂きました。

いくらか参考になれたようで嬉しかったのですが、僕が今日そんな「何をどうやったらwebデザイナーになれるのか」という話を30代の大人の人にしていて思ったことは、就職というのは職種によっては思ったよりもちっこいなーということです。

例えば、専門学校のwebコースは平日昼コース(フリーターの人やガチ転職を考えてる人が大体受ける)とか受けて、家でちゃんと復習もして授業についていけてる状態で普通に半年くらいで卒業したら、その時点でwebデザイナーとしてやっていける技術は身に付いているはずです。選ばなければ職はあると思います。webは技術職ですが、マスターするのに何年もかかるなんてことはないです。

僕はMさんに、今からでも全然なれると思う、と言いました。そもそも業界自体が5年おきに必要なスキルが確実に変わるような業界です。技術さえあれば年齢やバックグラウンド関係なく仕事が手に入ると思います。

僕はそんなことを言いながら、「就職」をMさんみたいな視点(簡単にいえば転職)から考えたことなかったなーと思いました。大学卒業したらどうするか、ということしか考えたことがなかったので、その先にある「転職」はそれはもうぼけーっ!!としか考えてませんでした。というか考えてませんでした。というか存在しないものかのように思ってました。

Mさんのこの言葉が印象的です。

「人生がみんな50歳とかで終わるんならおれも残りの人生適当に暮らすんだけどね~。大体みんな80歳まで生きるみたいだからな〜」

人生は長いです。僕まだ20歳だけど、今までのすべての人生が丁度あともう3回あるとかちょっと信じられません。長すぎワロタです。

僕も、将来転職する可能性があります。人生は長い暇つぶしだというのがマイフィロソフィーですが、ほんとになげーなと、人生何があるかわかんねーよなと。

すごい年上でしかも自分と全然バックグラウンドが違う人と話すのっていいなと思いました。

セントマ体験記1

こんばんは。鳩が首を歩くたびにカクカクさせてるのは疲れないのかなー、と思いきや鳩にとってあれは人間が目をキョロキョロさせるのと同じぐらいしか疲れない動作なんだって。んなばかなあ〜。ガストンです。

今僕が通っているロンドンのセントラル・セント・マーチンズっていう学校のグラフィックデザインフォービギナーっていうショートコースの体験記書きます。

その前にまずセントマ自体の体験記。

セントマはムサビと違って校舎がいくつかある。少なくとも僕はロンドン来てから3つ見た。でもどれも小さい。キャンパス、というよりはビル。一番でかいのであろうセントラル校でさえ、ムサビみたく敷地があって何号館とかが何個もあるんじゃなくて、でっかい建物が一個どん!ってあってその建物の中に色んな学科が入ってる感じ。というわけで、第一印象は「しょぼいなー」でした。だって、ねえ。ちっちゃいじゃん。とは言っても中の設計やらインテリアやらはさすがかっこいい。で、どこの校舎も、中に入るには生徒しか持てないIDカードがいる。校舎内のカフェや画材屋もこれがないと利用できない。外部の人は探検さえできない。

ほんで、グラフィックデザインのフォービギナーの体験記。

生徒の数は15人くらい。コーヒーブレイク(小休憩)と昼休みも入れて10時から17時。この授業のテーマはコンピュータを一切使わずグラフィックデザインを学ぼう、というもの。今週はイースターという祝日の関係で4日間だけの授業(たぶんいつもは5日間)です。先生はグラフィックデザインとか他にも色々やったことあるらしい人。

授業内容は、色んな感情や「象の求愛」や「忙しいマクドナルド」をグラフィカルに表現してみよう、とか、ロゴを作ってみよう、フォントやグリッドデザインについて学ぼう、とか、そんなの。「描いてみよう系」はどれも所要時間5分とか10分とか。あるいは宿題で出る。まだ2日目が終わっただけだけど、なんとなくデ情1年でやったことに似てる感じ。楽しいっちゃ楽しい。時間配分は描くの3割とみんなが描いたのを壁に貼ってみんなで見ながら「これいいね」とかの意見を交わすの3割(こういうのはデ情ではほとんどないよね)と先生が前で喋るのを聞くの4割。これらを繰り返す。ちなみにこの話聞くの4割のうち9割が聞き取れない。あまりにわからないと疲れるしつまんないし眠くなってくる。

授業受ける上で一番のネックがやはり英語。英語が聞き取れないのが悔しい。みんなの作品に意見言う時間も、思ったことがうまく言えなくてもどかしい。自分の作品について喋るのも最低限のこというのに精一杯。授業をちゃんと楽しむには英語力が全然足りなかった。

それからやっぱり、フォービギナーというだけあってデザイン初心者を対象にしてる授業であることは明白。先生は生徒の作品どれもに対して基本的に褒める。ほぼ全部ベリーグッドって言ってる。まあフォービギナーって感じ。

この授業でやってることは日本でもどっかのワークショップとかで似てることできると思ったけど、先生は英語で何やらおもしろそーなこと言ってる感じが伝わってくる。内容は理解できないんだけど。だから余計に悔しい。

それから、昨日その授業とってるロンドンで生まれ育った友達(もちろん英語ペラペラ)と放課後駅まで歩いたときに、僕が「パソコンが恋しい」と半ば冗談で言ったら、彼は「パソコンばっか使ってるとどんどんクリエイティビティが失われていくよ」と返した。あそこまでさも当然という風にそんなことを言われたことはなかったからちょっとびっくりしたけど、間違いではないかもねーと思う。

これからも間違いなく僕はパソコン大好きのままだけど、手を動かすこと、スケッチブックと鉛筆を持ち歩くことは続けようと思った。

留学先で授業をさぼることにした

こんばんは。「おれお前がどんな人生歩もうがほんとにどうでもいいからね」って赤の他人に言ってみたい。でも失礼だからそんなことしない。ガストントンです。

概要 : ロンドンまできたけど留学先の授業が面白くなかったからキャンセルしました。

前置き : 今短期留学でロンドンに来てます。語学学校に2週間通い、その後美術系の大学に2週間通って合計1ヶ月で留学は終わりです。美術系の大学はセントラル・セント・マーチンズっていう世界でも有名なアート・デザイン大学で、そこが春に開講しているショートコースの授業を受けに来たのです。僕が予約したのはクリエイティブ・ドローイングとグラフィック・デザインforビギナーっていう2つのコース。どちらも1週間で終わるショートコースです。今、留学4週目。

内容 : 先週の月曜がクリエイティブドローイングの初めての授業でした。ドローイングの授業です。これが、面白くなかったんです。面白くなかった理由は2つ。

1つ目は、授業内容が簡単で単純でつまらなかった

2つ目は、先生の言ってることが日本の美術教育とあんま変わらないように思えたから。

1つ目の簡単だったってのはまさにそのまんま。ただのドローイング。「じゃあ今度はこういう持ち方で筆を持ってやってみよう」とか。つまらなかった。

2つ目の日本の美術教育と変わらないというのもそのまんま。ただのドローイングなら受験時代に嫌というほどやった。そして、おれがうけたドローイングのコースの先生は授業の初めにしばらくドローイングにおける大事な考え方について話してくれた。それは山口の苦手な抽象的な話だった。英語なのでよく聞き取れなかったが、授業が始まってからも大事なことは先生が繰り返していうから大体わかった。見るな、感じろ、ということを言ってる。モデルは女性の裸体だったが、手をかざして長さを測ってたらやめさせられた。感じろ、と言ってる。「正確に描く必要はありません好きなように描きなさい」という日本の教育に似てるものを感じて、嫌だった。

僕はショートコースの2日目の朝授業前、先生に相談した。

「この授業は僕には簡単だし、日本で似たことをやりました。ショートコースを変えたいです」

話はすごくすんなり通って、コースを変えられることになった。同じ料金のコースに今から変えれるっぽい。想像以上に柔軟な対応にびっくりした。すごいぞセントマ。日本じゃこうはいかないんじゃないか。

で、そこからは事務の人のとこに行って、理由ももっかい話してコースを変えようってことになって、同じ週にやってる別のショートコース一覧を眺めた。1つだけ目を引く項目があったが、そのコースは定員いっぱいで無理だった。まあ柔軟な対応とはいえそういうこともあるよねセントマ。

で、結局、その他の「んーまあまあ面白そうだね〜」と思うショートコースと家で黙々とwebサイトの制作をすることを天秤にかけたら、後者が勝っちまった。やっちった。

で、結局、その日は夕方に帰ってそこからその週、土日も含めて(動物園行くつもりだったけど外は寒かったしwebは熱かったしでやめた)ずっとweb制作してましたワロチ。

これは怒られるんじゃないか。さすがに留学の費用払ってくれてるご両親にも感心されないんじゃないか。ロンドンまで来て何やってんだ。

反感をくらうのはわかる。だがおれがロンドンに来た理由はドローイングがうまくなりたかったからじゃない。同じドローイングの授業といえども日本とロンドンとじゃ教育の方針が違うよ的なことを小耳に挟んだからだ。でも一緒のように感じたんだ。我ながら落胆したんだ。しかもその時web制作がまじではかどってて楽しくて楽しくてしょうがなかったんだ。僕は楽しい方を選んだ。お金を無駄遣いしたとは思う。もっとクリエイティブドローイングというショートコースがどんなもんなのか調べてから決めるべきだった。雰囲気と勢いで決めたからこうなった。でも留学なんて雰囲気と勢いに身を任せないと踏み出すことさえできなかったじゃん1ヶ月前のオレ。勇気振り絞るのに精一杯でコースの内容とか「どうせどれもおもろいやろ!ロンドンなんだから!」と思ってた。

全然違った。日本にも楽しいこととつまらないことがあるようにロンドンにも楽しいこととつまらないことがある。「外国」は行ってしまえば「外国」でなくなる。そこには街があって、家があって、生活があって、日常があって、暮らしているのは日本と同じ人間だった(おっいいこと言った?)。

ロンドンに来て気づいたこと。ロンドンはすごくない。そもそも国規模ですごいだの言うもんじゃない。国なんて存在しない。存在するのは人。よいかイガラム、国とは人なのだ。byコブラ(ONE PIECE)

今ロンドンでグラフィックデザインフォービギナーっていう別のショートコースを受けてる。そこの先生はおもしろい。よかったこの授業受けて、と、ちょっと思った。おれは、おれが国を渡る理由はそこの国土に足をつけることではなくてそこに住んでるおもろい人に会うことでありたい。

そんなことに気づけた留学。自信作のwebサイト作れた留学。悔いはない。お金は無駄遣いしたかもしれないけど、時間は無駄遣いしなかったと思ってる。どうですかね。